健康

頭皮と毛髪の構造と働き

TaKuYa

髪について知りたいなら、正常な頭皮や毛髪について知ることも重要だと思います。

頭皮と髪について調べたことをまとめたので参考にしてください。

頭皮と毛髪

頭皮や毛髪はとても薄くて細くて、どんな働きをしているのかなんて想像もつきにくいけど

実はとても大切な働きをしているんです。

そんな皮膚と毛髪について紹介していきます。

皮膚の構造と働き

皮膚は表面から「表皮」「真皮」「皮下組織」と3つの層で出来ています。

厚さは0.6mm~3mm程度ととても薄い作りですが、とても大切な働きを担っています。

皮膚の大切な働きとして「バリア機能」「ターンオーバー」があります。

表皮真皮皮下組織
構造角層
顆粒層
有棘層
基底層
コラーゲン
エラスチン
ヒアルロン酸
脂肪細胞
毛細血管
働きバリア機能
ターンオーバー
肌のハリ・弾力・潤い衝撃の吸収
皮膚や毛髪へ栄養を送る
皮膚の構造

バリア機能とは、その名の通り皮膚を保護する働きです。

外からの刺激となる、乾燥・刺激物質・アレルギー物質を防いでくれています。

ターンオーバーとは皮膚が生まれ変わるサイクルのことです。

約4週間かけて基底層のから角層になり、角層層になって約2週間で垢やフケとなって剥がれ落ちます

表皮

皮膚の1番表面にあるのが表皮です。

この表皮もさらに4つの層で出来ていて、表面から順番に「角層」「顆粒層」「有棘層」「基底層」となっています

角層(かくそう)

特徴

厚さ:0.02mm

機能:保湿機能とバリア機能

皮膚の一番外側の層ですね。

僕たちがいつも見ている「皮膚」そのものです。

皮膚の表面に皮脂で膜を作って、外からの刺激から肌を守っています。

顆粒層(かりゅうそう)

特徴

バリア機能を支える

紫外線のダメージを軽減

この2つの働きを担っているのが「ケラトヒアリン顆粒」です。

ケラトヒアリン顆粒の主成分が顆粒層から角層へ移動するときに、天然保湿因子(NMF)の主成分となってバリア機能を守ります。

天然保湿因子はセラミドや皮脂膜と共にバリア機能を守り肌の保湿を助けています。

ケラトヒアリン顆粒はガラス状の物質で、光を屈折させて紫外線から守っています。

ただ、完璧ではないので紫外線対策は必要です。

有棘層(ゆうきょくそう)

特徴

表皮の大部分を占める

セラミド合成

セラミドは「細胞間脂質」の主成分です。

細胞間脂質は「皮脂膜」や「天然保湿因子」と同じく、肌の潤いを保つ「保湿因子」です。

基底層(きていそう)

特徴

メラノサイト

ケラチノサイトを合成

ランゲルハンス細胞

メラノサイトはメラニンを作り出す細胞です。

シミなどの原因にもなるメラニンですが、本来は紫外線から肌を守ってくれるものです。

基底層では皮膚のもとになるケラチノサイトが作られています。

真皮から毛細血管を通じて栄養を吸い上げながら、基底細胞が常に細胞分裂を繰り返して新しいケラチノサイトを作り出しています。

メラニン細胞=メラノサイト(色素細胞):紫外線から体を守るメラニンを合成する細胞 

ランゲルハンス細胞は、皮膚から侵入してきた抗原や微生物に対して免疫を働く細胞です。

真皮

真皮は表皮の次にある層で、皮膚のハリや弾力や保湿に関わっています。

膠原線維

特徴

主成分:コラーゲン

肌に潤いと弾力を与える

弾性線維

特徴

エラスチン

肌へ弾力を与える 

紫外線などで「コラーゲン」や「エラスチン」の機能が低下すると、しわやたるみの原因になります。

ヒアルロン酸

特徴

ゼラチン状の物質 

肌の潤いを保つ

コラーゲンとエラスチンの隙間に埋め尽くされている。

水分をしっかり捕まえて、身体の中を潤して健康を維持しています。

ただ、25歳頃から減少していくが、食事での摂取が難しい。 

線維芽細胞を減らさないことが重要になります。 

線維芽細胞

特徴

コラーゲン・エラスチン・ヒアルロン酸の合成

この特徴だけで重要なのが分かりますね。

年齢と共に徐々に減少し、50歳には20歳のころと比べて半分にまで減るともいわれています。

しかも、一度減った線維芽細胞は再生医療でしか増やすことができないです。

なので、若いうちからスキンケアを行って線維芽細胞を減らさないようにすることが大事ですね。

皮下組織

脂肪細胞

特徴

厚さ:平均2mm。厚いところで10mm

エネルギーの貯蓄

クッション:外部からの刺激や衝撃を和らげる

断熱・保温:熱を伝えにくい

毛細血管 

栄養や老廃物の運搬

毛髪の構造

1本の毛髪は大きく3つの部分で出来ています。

一番中心の芯になるのが「毛髄質:メデュラ」

メデュラの周囲を埋め尽くしているのが「毛皮質:コルテックス」

毛髪の一番外側が「毛表皮:キューティクル」

髪の毛の大部分がタンパク質で出来ています。

毛髄質(メデュラ)

特徴

髪の中心ににある

働きは不明

水分を含んでいる

毛皮質(コルテックス)

特徴

髪の85~90%を占める

メラニン色素が含まれている

水分量が髪の柔軟性や太さに影響する

毛表皮(キューティクル)

特徴

5-10層からなる平らでうろこ状の構造

ケラチンタンパク質と脂肪酸(18-MEA)で出来ている

働き:内側の組織を守る

普段はキューティクルが閉じていて、なめらかな手触りにして見た目も美しくしてくれています。

18-MEAは髪の表面を覆ており、水を弾いて滑らかにしてくれています。

キューティクルは元々やわらかい部分であり、濡れるとキューティクルが開き摩擦でも傷つきやすくなります。

他にもドライヤーやヘアアイロンでもダメージを受けてしまします。

まとめ

体を覆っているだけのよう思っていた皮膚は、僕たちの体を外的刺激から守ってくれる重要な働きを持っていました。

ただ、とても繊細で刺激を受け続ければダメージを受けてしまう。

だからこそ、年齢や性別は関係なくケアをしていくことが大事なんだと感じました。

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